世田谷区の一軒家に住む大海さんは、自宅の空室を地域に開放し、ご近所の方々と交流しています。
人気イベント「お弁当の会」のレクリエーションで、TOBIRAカードを使ってみました。

地域の楽しいイベントのレクリエーションでTOBIRAカード

東京都世田谷区に住む大海(おおがい)さんは、自宅の空き部屋をつなぎ、近所の人が集まれる「くつろぎ処おおがいさんち」として地域に開放。毎月数回イベントを開催し、高齢者や子育て世代、子どもたちの交流の場として活動しています。そこでは集まった人たちが楽しくおしゃべりをしたり、体操や脳トレをしながら、助けたり助けられたりの関係を作っています。

毎月おこなわれる人気イベント「お弁当の会」は、毎回20人以上が参加します。仕出しのお弁当をみんなで食べ、わいわい楽しくおしゃべり。午後は毎回レクリエーションをして交流します。

今回も20人以上の皆さんが来られました。そこでTOBIRAカードをやることに。大人数なのでグループ分けしようと思ったのですが、『みんなで一緒がいいわ』という皆さんの声で、一緒にやることにしました。

ルールは、
(1) 裏返した複数のカードの中からそれぞれ1枚引いてもらう。
(2) カードのお題を見て、話がしづらければチェンジする。
(3) ひとりずつお題についてしゃべる。制限時間は2分。
としました。

大人数でも一緒に楽しくコミュニケーションできる

自ら手を挙げてくれたSさんからスタート。お題は「今だから…謝りたいこと」。謝りたい相手は、他界されているご主人でした。
実はSさん、ご主人が病院に入院しているとき、永六輔の「大往生」という本を「これ読むといいわよ」と言って渡してしまったそう。その後ほどなくご主人は旅立ってしまった。今考えると、なんてヒドイ妻なんだろう、謝りたい…!ということでした。もちろんそれは、Sさんなりの思いやりあっての行動だったのですが…。
あっけらかんとしたSさんの告白に、皆さん大笑い。勢いがつきました。

「子供のころ好きだった遊び」を引いたOさんは、ゴム飛びだそう。ゴム飛びやるときはスカートの裾をパンツに挟んでいたと、実演付きでお話してくれました。みんなで大爆笑。

 

Kさんは「はじめての給料」。だいぶ前だわねといいつつも、しっかり記憶している金額は12,800円。昭和38年のことで、市役所の職員だった。「けっこういい金額ね」といった声があちこちから聞こえました。
そして「その10年後、私のときは24,000円だったわ」という人も。その方は障害者施設で食事を作る仕事をしていたのだとか。この一瞬で、戦後日本の給与金額推移がかいま見られました。スゴイ!

「好きな飲みもの」を引いた方は「私の好きな飲みものは決まってるよ」と言うと、すかさず外野から「ビール!」との声が。「好きなくだもの」の方は、「夏生まれだからスイカ、もも。夏のものが好きね」と可愛らしくお答えになっていました。

そして最後に「今だから言える大失敗」を引いたHさんが挙手。「皆さんに聞きたいんですけど。ご主人選びに失敗しなかった人ー?!」
「はーーーーい!」手を挙げたのは、お二人のみでした(笑)

 

みんなで一緒に盛り上がったTOBIRAカード。「とっても楽しかったね~」との声があちこちで聞こえました。大勢一緒でどうなることやらと思いましたが、お話しを制限時間の半分ぐらいでおさめる人も多々いて、皆さんまとめ上手。
大人数でのTOBIRAカードもとっても楽しめました。

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【寄稿ご協力】
砧むらおばちゃん会議 くつろぎ処おおがいさんち
大海さん宅の空き部屋をつなぎ、人が集まれるくつろぎ処に。ご近所の方々と多世代交流活動をしています。
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