私たちは、世田谷区で地域コミュニティ活動をしている区民団体です。TOBIRA®カードを次のように利用してみました。
ケアラーズカフェでのアイスブレイクとして
ケアラーズカフェで集まる介護を行っている方たち。顔を合わせることはありましたが、会合の中でお名前と今のご様子などの情報のみでした。
自己紹介の時にカードを引き、そのテーマで語っていただくようにしたら、何回も会って知っている方たちなのに、「そうなんだ!」、「私はこうだった」、「そんな事あったねー」、などと会話が盛り上がりました。
共通の意見や、思わぬ想定外のコメントなどで盛り上がりました。
オレンジカフェでの参加者さんの思いを聴く
私たちは、近隣のケア付き有料老人ホームにお住まいの方を軸に食事スペースを利用して「オレンジカフェKIMAMA」を定期的に開催しています。
TOBIRA®カードを活用し参加者の皆さんとコミュニケーションを図ってみました。
予め用意しておいた数枚のカード中から1枚選んでもらい、選んだ題材についてそれぞれに話してもらうという手法。
認知症の本人を交えて3つのグループに分かれました。「これは!」と思う題材に出会うと話は弾み、例えば「わたしのふるさと」からは子供の頃の思い出や戦争体験など、次から次へと言葉が繰り出されます。
その一方で、興味のない題材では話が進まず、「関心事」が明確に分かれます。
好みや関心事は各自それぞれ。コミュニケーションを取りやすくするためには、「関心事」を取り上げて語ることなのでしょう。盛り上がることに焦点を当てる大切さや、その人それぞれの思いを知ってからアプローチするということの大切さを体験しました。
初めての方などにカード選びを通じて楽しんでいただきながらその人の暮らしや思い出、価値観のイメージに役に立つと思います。
これからも、ケアラーズカフェは 地域の方のコミュニティとして、活動を続けています。
オレンジカフェでは懐かしの映画や音楽などテーマを広げながら活動中です。
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【寄稿ご協力】
ケアラーズカフェKIMAMA
毎月第3木曜日の13時~16時
自宅を開放して、家族介護者のつどいの場、息抜きの場を提供しています。
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